先日、歯科医師の国家試験の現役合格率を医療系の雑誌で見ました。
現役合格率とは歯学部6年生がストレートで歯科医師国家試験に合格する率です。
なんと53.7%。
歯医者になる為に6年間勉強してきて、二人に一人しか受からないのです。
ご存知のように歯医者は増え過ぎてしまいました。
ですから、歯科医師の数を減らそうとしているのです。
それは分かりますが、それなら歯学部の募集人数を減らせば良いのです。
なのに入学をさせておいて、国家試験をやたら難しくして、歯科医師にはさせないというのはあまりに非情です。
6年間かけて卒業しても資格試験に通らない。
となるとどうなるか?
今でもそうですが、歯科医師はますます不人気な業種になります。
そうすると、優秀な人材が集まらなくなります。
私が一番心配しているのは、口腔外科の分野です。
腫瘍や外傷を扱う口腔外科は歯科医師でしか治療出来ない特殊性の高い治療を行なっています。
この分野にも人が集まらなくなるのは医療界にとっても大打撃です。
口腔癌の治療をする歯科医師が減るという事なのです。
記事を読んで暗澹たる気持ちになりました。