抗生剤

当院では抗生剤を処方する際、古くからあるABPC(アミノベンジルペニシリン)をお出ししています。

古いから効かないのか?
そんな事はありません。今では多くの病院で処方されるセフェム系より劣っているという事はありません。

バイオアベイラビリティというパラメーターがあります。服用した薬物がどのくらい体内に吸収されるかの指標です。

歯科で良く処方されるセフェム系のセフゾンが25%なのに、対してペニシリン系のサワシリンは88%と高い数値を示します。※

その他の指標でもペニシリン系が劣るデータはなく、歯科領域ではペニシリン系で十分なのです。

もちろん、ペニシリン系より良い薬はあります。
マクロライド系のジスロマックなどとても優秀な薬ですが、歯科で多くの場合処方される抗生剤は予防の意味合いがほとんどですし、親知らずの周りの感染や歯周病の感染にジスロマックを使用するのは、少年野球の試合にダルビッシュ投手が先発するようなものだという意見もあり、あまりにバランスを欠いています。

以上の理由から当院ではサワシリンの処方が多くなっています。

※歯科における薬の使い方 2015-2018