標準治療

医療界では、医学的根拠に基づいた医療という言葉があります。 

Evidence-Based Medicineの頭文字を取って、EBMと言われます。

このEBMに基づいて行われる治療を標準治療といいます。

我々が日々行なっている治療はこの標準治療です。ところが標準治療で全ての病気が完治する訳ではなく、歯科であれば歯を残せないとか入れ歯が合わないという事態が起きてしまう事があります。

我々に取っても患者さんにとっても残念な事であります。

長年、臨床に携わっていると、標準治療にプラス自分の経験や技術を加えると良い効果が出る事があり、それが治療成績という形で現れます。同じ虫歯でも歯科医師によって再治療までの期間が変わってくるとか、入れ歯が最初からしっかり咬めるとかそんな事です。

ところがなかにはこの経験論だけで、だんだんと治療が偏ったものになる歯科医師もいます。

噛み合わせが悪いと背骨が曲がるとか、歩き方がおかしくなるとかそんな話になってきます。

こういう事を言い出して治療をして、なかには劇的に良くなる患者さんもいるのかも知れませんが、ほとんどはトラブルになるようです。

標準治療とは今まで世界中でそれこそ何十億という患者さんの治療データを基に考えられた治療です。

たった一人の歯科医師が閃きでそれ以上の治療をポンポン考えられるとは思えません。

皆様にはぜひ標準治療を選択していただきたいと思います。