顎が痛む、口が開きづらいといった症状に対する治療の第一選択はスプリント、いわゆるマウスピースの使用です。
顎が痛んだり、口が開かない、顎から音が鳴るという病気の総称を顎関節症といいます。
顎が痛む場合は、顎の筋肉が痛む、顎の関節が痛むなどありますが、原因の多くは夜間の食いしばりですから、スプリントの使用でほとんどの場合改善します。
問題は口が開かない場合です。
これは痛くて開けられないのか、ロックして開かないのかという事が考えられますが、ロックしている場合は単純にマウスピースの使用では改善しません。
こちらで口が開けられるような施術が必要になる場合があります。
気をつけていただきたいのは、口が開かなくなってから時間が経つと、それだけ治るのにも時間がかかりますから、もし口が開かなくなったらすぐに受診してほしいのです。
例えば、先ほど口が開かなくなりましたと来院して下さると、マニュピレーションという治療をいたします。これはロックしてから時間が浅いほど効果があります。
口が開くようになったら、スプリントを使用します。
音に関しては、カクカク音が鳴るといった症状にはあまり効果がなく、ジャリジャリ音がする場合には時間はかかりますが効果を発揮します。
このようにスプリント療法は目的によって使用のタイミングが異なります。
顎関節症の知識が豊富な歯科医に診察してもらう事が大事です。