最近のマスコミ報道に思う事

色々とマスコミを賑わせております歯科業界ですが、口腔外科で勤務していた経験からお話しますと、歯周病の急性発作、親知らずの炎症から骨膜炎、蜂窩織炎を併発し、入院下での管理が必要になる患者さんが少なからずいます。
そこに至る前に開業医で初期の段階で排膿処置(膿を出す事です。歯科の感染症の場合、排膿処置でほとんどの患者さんが改善します。)を行えば、入院を回避出来る事がほとんどです。
どこの歯科医院も休院してしまえば、当然こういった患者さんは救急を受診します。また受診を控えれば、敗血症、縦隔洞炎などを併発する場合もあります。

そういう意味で我々は医療崩壊を防ぐという事に一役買っていると思います。
スタッフの感染が怖いのであれば、一般受付はやめて診療時間も減らし、自分一人で病院に待機してでも対応に当たる。
それが歯医者の使命ではないでしょうか?
歯の事は歯医者しかわかりません。歯科の急患が医科に行っても適切な処置は受けられません。
もし、今回の騒動が収束して医療機関が再評価されるとしたら、やれる事をやって医療崩壊を食い止める努力をしていた事が評価されるはずです。

ですから、SNSなどで歯科医師、歯科衛生士と名乗る人間達が歯科医院での感染の恐怖ばかりを煽っているのを見ると、非常な憤りを感じます。

機会があれば、今の治療姿勢の原点である口腔外科時代に感じた事を書かせていただきます。