コラムCOLUMN
ファクトチェックも大事です。
コロナ感染リスクが高いのは一番が歯科衛生士、二番が歯科助手、三番が歯科医師という書き込みがSNSにあり、それが拡散し、これを根拠に歯科医院受診は危険であるという書き込みがどんどん増えています。
歯科治療というのは、出血を伴う外科治療です。コロナに限らず、感染リスクは高い職業です。治療全てにおいて感染のリスクがあるという概念で感染予防をしています。
ですから、感染リスクが高いと言われると、そうでしょうと思います。
と、言っていても仕方ないので、拡散の元になる記事を探して読んでみました。
https://www.nytimes.com/interactive/2020/03/15/business/economy/coronavirus-worker-risk.html
まず職業別にコロナウイルス感染のリスクが高い職業を図にして説明をしています。
次には感染リスクが高いのに休職出来ない人達についての記述があり、収入が少ない人達はリスクが高くでも休めないという事を書いている記事です。
歯科衛生士や歯科医師の感染リスクと感染数について書いた記事ではありません。
順位もちょこちょこと変わり、歯科医師は少し順位が落ちています。
しかし、これをもって歯科は危険だという空気がSNSには蔓延しています。
歯科医師まで一緒になって騒いでしまっています。
次に歯科医師会のフェイスブックから。
歯科医師会のフェイスブックには以下のような記事がリンクされています。
https://mbp-japan.com/miyagi/taiyoclinic/column/5049627/
口腔ケアとインフルエンザ、コロナウイルスの感染リスクについて書いたものです。
インフルエンザウイルスのスパイクたんぱくやプロテアーゼについての記述もあり、ウイルスの知識がない人には理解が難しいと思いますが、要するに口腔環境が悪いと感染のリスクが高いという内容です。
残念ながら、こういう記事は全く拡散しません。
現時点では、歯科治療と感染の関連は不明です。
たびたび出されるエアロゾルと感染もコロナウイルスに関しては研究がありません。
ですから、当院では感染予防対策は今まで通りしっかりしつつ、歯科医療を続けていきます。
もちろん、治療を延期するのは構わない事もあります。それは患者さんで判断するのが難しいでしょうから、ご相談いただいても構いません。
当院は治療は続けていきます。
今後、歯科治療が感染拡大の一因というデータが出れば、当然考えます。
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