コラムCOLUMN
治療期間の目安 クラウン編
患者さんが一番気になる治療期間の目安について書きます。
今回はクラウンです。
クラウンは被せ物の事です。
被せ物をする場合、ほとんどは神経の処置が必要になります。
神経を取る、医学用語でいうと抜髄をした歯は虫歯になりやすく、噛む力によって割れてしまう事が多いのです。
ですから、歯を金属で覆うような修復が必要になります。
という事は神経の処置と被せ物を作る工程二つが入りますので、治療期間は当然長くなります。
まずは神経の処置から行います。
生きている歯の神経の処置、抜髄は症状によりますがだいたい3回くらいで終了します。
すでに抜髄済みの歯は根の処理がしてありますので、また根の中をいじる必要がないように思われますが、根の中に人工物、根充材といいます、が入っているため、根の処置をやり直す必要があります。
根充材は人工物なのでどうしても寿命があるからです。
また根の中に感染の原因があり、根の先が膿んでしまっている場合にも根の処置をやり直す必要があります。
治療期間となると根の中が綺麗になるまでとなりますので、回数の目安がありません。
治るまでとなります。
根の中が綺麗になってようやっと被せ物を作る工程に入ります。
まず土台を型取りして作ります。
その土台を装着して、また型取りしてようやっと被せ物が入ります。
被せ物を作るとなると順調に治療が進んでもひと月ふた月かかるんですね。
それが二本三本となりますと、半年くらいかかってしまう可能性があります。
ですから、定期的に受診して虫歯は小さいうちに治療するという事が大事になってくるのです。
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