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歯の破折には御用心

保険診療で主に被せ物や詰め物に使われる金属材料は12%金銀パラジウム合金です。今ではすっかり値上がりしてしまいましたが、ひと昔前は安価で丈夫な事から、保険診療で最も使われる材料でした。非常に丈夫な材料なのですが、歯に比べて硬いのが難点です。

歯というのは使えばすり減っていきます。奥歯であれば、左右上下だいたい均等にすり減っていきます。その中に一本だけ歯より硬い材質が入っていたらどうでしょう?その一本だけすり減る量は少なくなり、あたかも一本だけ飛び出しているような状態になります。そうなると噛む時に最初にその歯が強く当たるようになり、それが続くと歯が割れてしまいます。これを歯牙破折といいます。歯の上の部分、歯冠が破折した場合には修復出来ますが、歯の根の部分、歯根が破折した場合には最悪抜歯になります。

コロナ禍で皆さんストレスを感じているでしょう。去年からこの歯根破折が増えた気がします。これを予防するにはマウスピースを使用するか、金属を歯と同程度の硬さにするか、またはハイブリッドセラミックなど柔らかい材質にするかです。もちろん、虫歯にならないのが最良ですが、もし治療が必要になったら、歯のすり減り具合などを考慮していただきたいと思います。